甘くてほくほくした焼き芋は、皆さんのお気に入りですか?
さつまいもは、食物繊維やビタミンが豊富で、スナックや料理の素材として最適です。
ジューシーな焼き芋は、暖かいうちにも、冷やしても美味しく食べられ、一年を通して楽しめます。
ここでは、自宅でジューシーな焼き芋を焼く方法を詳しく解説します。
オーブンを使用した焼き方をお伝えしますので、火傷には気をつけてください。
ただし、使う素材や調理方法によっては、ジューシーさが異なる場合があることをご理解ください。
焼き芋の準備
準備するもの
さつまいも、アルミフォイル、キッチンオーブン、オーブン用手袋、使用可能ならばトング
必要時間
約3時間(使用するオーブンやさつまいもの種類により多少異なる場合があります)
さつまいもの選び方
さつまいもの種類によっては、食感や甘みの出方が変わります。
甘み豊かな焼きさつまいもには、「紅はるか」、「シルクスイート」、または「安納芋」のような柔らかく粘り気のある種類が適しています。
これらの種類を上手く焼けば、甘い蜜が溢れるような美味しい焼きさつまいもができあがります。
また、「鳴門金時」や「紅あずま」のように粉質のさつまいもも、甘くて美味しい焼き芋になります。
これらの種類では蜜が少なめですが、クラシックな味わいが楽しめます。
150~200gくらいの大きさであまり太くないさつまいもは、均等に火が通りやすく、甘みを引き出しやすいです。
250gを超える大きさのさつまいもは火の通りが悪くなるため、200g以下のサイズに切って焼くのが良いでしょう。
また、収穫直後のさつまいもは水分が多いので、焼くのが難しいです。新聞紙などで包み、風通しの良い場所で1~2ヶ月置いて糖分を増やすのを待つと良いでしょう。
焼きさつまいもの調理方法
調理のコツ
甘みを引き出すためのキーポイントは「でんぷんの糊化」、「糖分の生成」、「水分の濃縮」です。
- 糊化: さつまいものでんぷんを加熱して粘り気を出します。この過程で酵素が活動しやすくなります。さつまいもの種類にもよりますが、概ね75℃以上に加熱すると糊化が始まります。
- 糖分の生成: 糊化したでんぷんをβ-アミラーゼという酵素が分解し、麦芽糖という糖分に変えます。β-アミラーゼは30~70℃の範囲で活性化しますが、高温では効果が低下するので過度の加熱には注意が必要です。
- 水分の濃縮: 加熱によりさつまいも内の水分を蒸発させ、麦芽糖の濃度を高めます。うまく濃縮されると、水分に溶け出た麦芽糖がキャラメル状になります。水分が蒸発しないように、アルミホイルでしっかりと包むことが大切です。
濃厚焼きさつまいもの調理手順
(1)さつまいもをきれいに洗って、アルミホイルで包む。
土がついていることが多いので、入念に洗い流しましょう。
アルミホイルは1回転巻きつけ、端をたたんで空気が入らないようにしてください。
さつまいもの蜜が溢れることを考慮し、オーブントレイにもアルミホイルを敷いておくと良いです。
(2)オーブンを事前に予熱せず、160℃で30分から60分焼く。
中心温度が75℃になることを目指して、さつまいもを加熱しましょう。
30分経過後、さつまいもの柔らかさを確認します。
一部分が柔らかくなっていれば加熱をやめます。
過度に加熱すると酵素の活動が低下するので、柔らかすぎないように注意してください。
ミトンを使って確認し、火傷に気を付けましょう。
まだ硬いさつまいもがあれば、その部分だけ追加で10分焼いてください。
(3)オーブンの中で90分放置する。
加熱を止め、β-アミラーゼの作用で糖化を促します。
オーブン内部は熱を保持するので、そのままにしておくのが適しています。
(4)再び160℃で30~60分焼く。
この段階で麦芽糖を濃縮させます。
30分後にトングなどを使用して上下を返し、全体に蜜を行き渡らせます。
お好みの焼き加減になるまで加熱し、焦げないよう注意してください。
(5)完成!
完成した焼きさつまいもはスプーンでくずせるほど柔らかくなります。
出来たては非常に熱いので火傷に気を付けてください。
粗熱が取れたら、冷蔵庫や冷凍庫で保存可能です。
蜜が飴状態になると冷やすと硬くなり、アルミホイルが破れることがあるので、気になる場合はアルミホイルを外してラップや容器に移して保管しましょう。
まとめ
紹介した焼きさつまいものレシピは少し時間がかかるものの、大部分が待ち時間なので、日常の家事の合間にも作れます。
さつまいもを洗ったり、アルミホイルで包むなどの作業は手軽で、子供と一緒に楽しむのにもぴったりです。
出来上がった焼きさつまいもは、様々な料理やスナックにアレンジ可能です。
この機会に、ご家庭で試してみて、新しいおいしいレシピを見つけてみてください!